こどもの歯の矯正

お子さんの歯ならびが気になるお母さん必見

お子さんの顎(あご)の発育は正常ですか?

顎の骨の成長に問題があると歯ならびに影響が出ます!
さらに・・・
・顔の成長
・姿勢
・口呼吸
・顎関節症
・睡眠時無呼吸症
などなど、健康に害を及ぼす原因になることが多くあります。まずは、検査を!


1.顎の発育が悪いとこんなことになります!


●歯ならび
顎が小さいと歯がならびきらず歯ならびが悪くなります。日本人は上下とも顎が小さい「劣成長」のケースが多いです。
●気道
空気の通り道である気道は狭くなり、いびき、寝相が悪い、寝付きが悪い、仰向けで寝れないなどの症状が見られます。また、睡眠時無呼吸症の原因になります。
●顎関節症
下顎が後ろに引っ込んでいたり、左右非対称など歪みがある場合、顎の関節に影響が出ることがあります。
●顔の成長
上顎を含む中顔面(顔の真ん中)の発育が悪いと、目の下にクマができ、垂れ目になり、鼻が低く上を向き、顔が長くなる。下顎が小さいと二重あごになり、横から見ると顎がないような顔貌になる傾向があります。
●姿勢
気道が狭くなると、気道を広げるために「顔を前に突き出し、背中が丸まる」姿勢をとるようになります。いわゆる猫背です。
●口呼吸
実はこの口呼吸が顎の成長を妨げている原因になることが多いのです。
本来、舌は上顎にくっ付いて力強く上顎を押し広げる効果がありますが、口で息をすると舌は下にさがり力も弱くなります。そうなると、上顎は広がらなくなり、上顎の発育が悪くなります。
また、口呼吸だとノドの奥の扁桃腺が腫れて気道が狭くなったり、アレルギー症状がひどくなったりします。ポカンと開けた口になるため唇の力は弱く、厚く乾燥し、力も弱まり歯ならびに悪影響を及ぼします。
口呼吸から鼻呼吸へ!

扁桃腺肥大


2.睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは睡眠中に10秒以上の呼吸停止、つまり無呼吸が1時間あたり5回以上繰り返される病気です。
主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。
SASは生活習慣病と密接に関係しており、放置すると生命の危険に及ぶこともあります。
また、SAS特有の眠気は交通事故を起こす危険もあり、早期に適切な治療をすることが大切です。
肥満だと、首や顎など気道の周りに脂肪が付くので発症するのは有名な話ですが、実は顎が小さい人も発症のリスクが高いのです。
舌が奥に追いやられ、狭くなった気道の影響で発症する可能性があります。

データでは約9000人の患者さんを対象にした日本の大規模調査では43%が非肥満の人でした。これは「小さい顎」が原因でした。
日本人は顎が小さい人が多く、7~8割が「小さい顎」に当てはまるとされています。

顎の発育は早い段階でコントロールすることが望ましいです。
子どものうちに問題発見、治療により正しい成長を促すことができ、こういった疾患を予防することができます。


3. 検査について


①パノラマX線写真(オルソパントモグラフィー)
この装置は、顔の周りを回りながらレントゲン撮影をします。撮影は簡単で数秒で終わり、負担なく実施することができます。
1枚で歯を含め顎全体を診る事ができます。親知らずの状態や、乳歯から永久歯へのはえかわりの状態を見る事ができ、骨の中の永久歯の有無、位置異常を診ます。
近年は永久歯の「先天性欠如」は10人に1人いると言われ注意が必要です。


②頭部X線規格写真(セファログラフ)
セファログラムでは、撮影したレントゲン写真を分析し、「上下顎の大きさとその位置関係」「顎の形と発育状態」「気道」「歯の傾き」、「口元のバランス」などを診ます。


③口腔内写真
規格に則った写真を撮る事によって治療前、後を比較します。

矯正治療前
矯正治療後


④参考模型
模型から噛み合わせの状態を見たり、治療の経過を見たりします。所定の歯と歯の間の距離を計り、歯の大きさから顎や歯を動かす目標値を算出します。


4. 装置について


◯基本的には歯を抜かずに治療できる
◯取り外し可能で主に夜間に使用する
◯矯正治療後の後戻りが少ない
◯顎がしっかりした「良い顔」になる
◯気道が広がり、睡眠時無呼吸症を予防できる
◯噛み合わせが安定し、顎関節症を予防できる
◯姿勢が良くなる
◯舌や唇の筋肉が発達し、鼻呼吸を促す
◯痛みが少ない
◯歯に無理な力をかけず、土台となる顎を広げる
歯ならびが悪くなるのは歯だけが原因ではなく、その多くが顎の発育に問題があります。
特に、顎の発育で影響を受ける気道が関係する「呼吸」はとても大事です。食物や水はなくても数日生きられますが、呼吸は数分止まると死んでしまいます。私たちはこの「気道」の改善にも目を向けて治療に取り組んでいます。


①フェイシャルマスク
上顎劣成長の治療に使う装置です。口の中にハースという樹脂で
できたプレートを入れて、顎を広げてからゴム使って上顎を前方へ成長させます。SH装置とも組み合わせて使います。


②MUH(ムー)
舌を上に位置させ、上顎を刺激して広げる装置です。また、舌や
口の周りの筋肉のバランスを整えます。


③バイオネーター
顎を広げ、下顎を前方に成長させる装置です。歯のならびも整えます。

④ビムラー
緩やかに歯のならびを整えていきます。矯正治療後の保定装置と
しても使用します。違和感が少ないのも特徴です。


⑤SH装置
弾性バネにより上下顎を広げ、歯のならびを整えます。


⑥KBTマルチブラケットシステム
形状記憶ニッケルチタンというしなやかなワイヤーを使った矯正です。
日本人専用ブラケットを用いて歯の負担を少なく、歯をはやく動かす最新の歯科矯正治療です。


矯正料金一覧

審査診断料

オルソパントモグラフィー¥4,400
セファログラフ¥3,300
診断料¥11,000

矯正料

第Ⅰ期治療¥440,000
第Ⅱ期治療¥88,000~220,000
調整料¥3,300

※詳しいお見積もりは診断後に提示させていただきます
2022年4月現在
(上記価格は全て税込みです)